カギヤブルワリー EC強化プラン
お忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。
お話しいただいた内容に加えて、ECの販売データも分析させていただきました。
その上で、やるべきことを整理しましたのでご確認ください。
方針サマリ
結論から。EC強化の方向性を一言でまとめると以下の通りです。
LINEを軸に「店舗のファン → ECのリピーター」に変える仕組みを作る。
| テーマ | 方針 |
|---|---|
| 最優先 | LINE導線の整備 + 購入後フォローの自動化 |
| 商品戦略 | 「限定」が最強の武器。毎月限定ビールをLINE先行販売 + ギフト需要を顕在化させる |
| 広告 | 仕組みが回ってからMeta広告でLINE登録を集める。仕組みの前に広告はやらない |
| SNS | Instagramは中長期のブランド投資。保存数・EC遷移数を追う |
| 供給 | 工場キャパには余力があるため、EC売上が伸びても供給面は問題ない前提 |
追うべきKPIは3つだけ
すべての施策はこの3つの数字を改善するために行います。
KPI ①
KPI ②
KPI ③
月10件 × 平均注文単価¥4,617 = 月¥46,170
既存流入と合算で月商10万円ラインを目指す
リピート率が15%まで上がれば、翌月以降の積み上がりが始まる
ECデータから見えたこと
現状のECを数字で見ると、改善ポイントが明確に浮かび上がります。
| 指標 | 数値 | コメント |
|---|---|---|
| 月間EC売上 | 約¥25,000 | 月5〜6件。まだほぼ未稼働の状態 |
| 平均注文単価 | ¥4,617 | 3本セット+送料の水準。適正 |
| リピート率 | 約3% | 最大の伸びしろ |
| 顧客LTV | ¥4,796 | 単価との差が¥179 → ほぼ単発購入構造 |
| リピーターLTV | 約¥10,000 | リピーターになると価値が2倍以上 |
| 一番売れてる商品 | 限定セット | 「今だけ」が最も強い購買動機 |
| ギフト利用 | 全体の約5% | 潜在需要あり。訴求すれば拡大可能 |
データから見えた3つのポイント
1. リピートが最大のテーマ
ほとんどのお客様が1回購入して終わっている。LTVと平均注文単価の差がわずか¥179で、追加購入がほぼ起きていない。逆に言えば、ここを改善するだけで売上は大きく変わる。
2. 「限定」が最強の武器
限定セットが圧倒的に売れている。定番商品よりも「今しか買えない」「数量限定」が購買動機として非常に強い。毎月の限定ビールをLINEで先行販売する仕組みを作れば、リピートと新規獲得の両方に効く。
3. ギフト需要は眠っている
購入者と配送先が異なる注文(=ギフト利用)が一定数ある。しかし「ギフトセット」として認識されていないだけの可能性が高い。父の日・誕生日・お中元・内祝いなど、利用シーン別に商品ページを切ることで需要を顕在化できる。
やるべきこと:3つの柱
すべての施策は「LINE獲得」「初回購入率の改善」「リピート率の改善」の3つに集約されます。
柱 1 LINE登録を増やす
まず各接点からLINE登録者を集める。LINEが資産になれば、後のすべての施策が効いてくる。
| 施策 | 内容 |
|---|---|
| 店舗QR設置 | テーブル・レジに「LINE登録で1杯無料」(初回登録限定・平日限定・有効期限7日) |
| EC購入完了ページ | 「配送状況をLINEでお知らせ」でLINE登録誘導 |
| 同梱チラシ | QRコード付き「友だち追加で次回300円OFF」 |
| メルマガからの誘導 | EC購入者のメールアドレスでメルマガ配信 → メルマガ内でLINE登録訴求 |
| Instagramプロフィール | LINE登録リンクをプロフィールに設置 |
| アカウント統一 | LINE各アカウントの名前を「カギヤブルワリー」に統一 |
柱 2 初回購入率を上げる
LINE登録者やサイト訪問者が「買いたい」と思える環境を整える。
| 施策 | 内容 |
|---|---|
| LINE内でのナチャリング | 新作入荷通知、限定ビール先行販売、おすすめの飲み方コンテンツ |
| 商品ページの改善 | 味の特徴、飲用シーン写真、セット比較、レビュー表示の充実 |
| 送料ハードルの緩和 | 送料無料ラインの設定、店舗受取割引(送料¥0)をもっと訴求 |
| 迷いの解消 | 「人気No.1」「初めての方向け」「ギフト向け」の導線を明確に |
| ギフトセット強化 | おしゃれパッケージ+メッセージカード。父の日/誕生日/お中元/内祝い別にページを切る |
| 限定販売 | 「今月だけ」「残り○セット」で緊急性を持たせる |
柱 3 リピート率を上げる
1回買ってくれた人ともう一度繋がる仕組みを作る。現状3%のリピート率を段階的に改善する。
| 施策 | 内容 |
|---|---|
| 購入後の自動配信 | 到着翌日→おすすめの飲み方、7日後→レビュー依頼+クーポン、14日後→リピート案内、30日後→新商品案内 |
| LINE/メルマガ定期配信 | 月1〜2回のニュースレター(新作情報、醸造ストーリー、イベント告知) |
| 季節キャンペーン | 父の日/お中元/お歳暮/誕生日。年4回のギフトキャンペーン |
| 定期便(サブスク) | 月1回新作が届く。毎月銘柄を選べる形式が継続率が高い。運用負荷を考慮し、半年後以降の検証施策として位置づける |
広告について
仕組みが整ってから広告を始めることで、費用対効果を最大化できます。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 開始タイミング | 柱1〜3の仕組みが回り始めてから。目安として3ヶ月目以降 |
| 配信先 | Meta広告 → LINE登録誘導(EC直接より効果的) |
| クリエイティブ | リアルな飲用シーンの短尺動画(15秒以内)が最も効果的 |
| 目標CPA | テスト期: ¥5,000以下 → 理想: ¥3,000以下(粗利ベースで回収可能な水準) |
Instagram運用について
SNSは短期で結果が出る施策ではありません。ただし継続することで、ブランド認知が積み上がり広告効果も上がります。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 追うべき数値 | 保存数とECサイトへの遷移数(フォロワー数よりも重要) |
| 投稿バランス | 認知(ビール/醸造風景)5割、共感(ストーリー)3割、販売誘導2割 |
| 素材 | 月1回店舗でまとめ撮り → 編集はこちらで対応可能 |
| ストーリーズ | 「今日の限定ビール → スワイプで購入」が自然な導線 |
MEO対策(Googleマップ上位表示)
EC強化と並行して、店舗集客の底上げも効果的です。
| 項目 | やるべきこと |
|---|---|
| 口コミ数の強化 | 月10件ペースで100件を目標に。来店者に口コミ依頼の仕組みを作る |
| 写真の追加 | 週3〜5枚。ビール/料理/店内/イベントの写真をGoogleに投稿 |
| 投稿機能の活用 | 週2回「今週の限定ビール」「イベント情報」を投稿 |
| プロフィール整備 | メニュー/営業時間の最新化、予約リンクの設置、関連KWを説明文に含める |
スケジュールイメージ
無理のないペースで、半年〜1年かけて仕組みを整えていくイメージです。
| 期間 | やること | 月商目安 |
|---|---|---|
| 1〜2ヶ月目 | LINE導線整備、同梱チラシ、購入後配信の自動化、アカウント統一 | ¥50,000〜 |
| 3〜4ヶ月目 | 限定商品の月次販売テスト、ギフト商品LP作成、商品ページ改善 | ¥100,000〜 |
| 5〜6ヶ月目 | Meta広告テスト開始(月3〜5万円〜)、季節ギフトキャンペーン | ¥200,000〜 |
| 7ヶ月目以降 | 広告拡大、サブスク検証、動画コンテンツ強化 | ¥300,000〜 |
補足:すぐできるアイデア
- 透明缶にお絵かき体験 → SNSに投稿したくなる体験。お客様が自然に広めてくれます
- セルフタップの様子をSNSに → 既にある強みを発信するだけでコンテンツになります
- 店舗受取でお得キャンペーン → 近隣のお客様のEC利用を促進できます
- 平日ハッピーアワー → 平日17-19時の来店動機を作り、LINE登録のきっかけにもなります
- 醸造過程の動画コンテンツ → ブランディング効果が非常に高いです。まずはInstagram Reelsの短尺動画から